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大久保利通の性格をエピソード解説!臆病者か清廉潔白な人格者か?

幕末の英雄で好きな人物を聞かれると、多くの人は坂本龍馬や西郷隆盛、高杉晋作らの名前をあげると思います。

明治維新における革命で彼らは大活躍の人物でありますが、それと同じくらい活躍し有名であるはずなのに、なかなか名前が上がらない偉人がいます。

維新後の明治政界を牽引したことで有名な「大久保利通」。

人々に好感を持たれない理由として、彼の誤解されやすい性格と、近代日本を作ろうという確固たる使命感があると思われます。

真面目で恐いため、なかなか近づき難いという印象が当時の人々だけでなく、私達、現代人にも浸透してしまっているのかもしれません。

この記事では、大久保利通の知られざる魅力に迫っていきたいと考えています。


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歴史専門サイト「レキシル」にようこそ。

拙者は当サイトを運営している「元・落武者」と申す者・・・。

どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。

この記事を短く言うと

・大久保利通は、「中村半次郎(桐野利秋)」という「人斬り(剣豪)」ですらも怖がらせる威厳を持っていたが、子供には優しい父親だった

・「紀尾井坂の変」での暗殺の際に、泣きながら逃げ回ったという噂がたてられたが、実際には威厳にあふれた人物であった

・清廉潔白で、私財を投じて国に尽くす政治家だった


大久保利通はの性格は?寡黙な負けず嫌い!

寡黙で他を圧倒する威厳を持ち、かつ冷静な理論家でもあったため、面と向かって大久保に意見できる人は少なかったと言われています。

幕末四大人斬りとして知られる中村半次郎(桐野利秋)が、大酒を飲んで酔った上で意見しようとしたことがありました。

しかし、大久保に一瞥されただけでその気迫に呑まれ、すぐに引き下がってしまったそうです。

かつての人斬りでさえ封じてしまう大久保の威厳には恐ろしさを感じます。

それとは対照的に、家庭内では子煩悩で優しい父親だったと言われています。

出勤前のわずか10分か15分の間を、娘を抱き上げて慈しんだり、普段は忙しかったが、毎週土曜日には必ず家族と夕食を摂るなど、家庭を大事にしていた人物だったようです。

また、彼は趣味として囲碁を嗜んでいましたが、負けず嫌いで負けてしまうと露骨に不機嫌になったそうです。

「維新の十傑」のひとりである岩倉具視も大久保同様に囲碁が上手かったのですが、大久保の負けず嫌いを知っていたため、わざと怒らせて勝とうとしたことがありました。

そのくらい、大久保は囲碁に熱中していて、勝ちにこだわっていたようです。



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【大久保は臆病者】という噂が広まった原因は?

紀尾井坂の変で斬殺された大久保ですが、複数人による襲撃にも関わらず、持ち前の威厳で『無礼者!』と暗殺犯達を一喝しました。

しかし、泣き叫び逃げ回ったという噂を広められてしまいます。

これは、前年に起こった西南戦争の際に西郷隆盛と敵対していたため、西郷を支持していた派閥による陰謀との説があるようです。

大久保は生まれながら身体が弱く、武芸はそれほど得意ではありませんでした。

武士の子でありながらこのコンプレックスに負けぬよう、学問に力を入れ頭角を現した大久保に対し、伊藤博文は「特殊な威厳ある人物」だったと評しています。

自身の威厳のせいで誤解されやすかった大久保ですが、伊藤のように彼を高く評価していた人々には「臆病者」という噂は耐え難かったと思います。



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清廉潔白過ぎて、借金まみれだった?

公金を私財の肥やしにしたと指摘され、暗殺された大久保ですが、実際は必要な公共事業を私財で行うなど、金銭に対しては潔白な政治家であったとされています。

国の借金を個人で埋めていたために死後に多額の借金が残り、所有財産も全て抵当に入っていました。

そんな大久保のことをよく知っていた債権者たちは、借財の返済を遺族に求めなかったいいます。

さらに、鹿児島県庁に学校費を寄付するなど、生前の大久保が国のために大変尽くした人物であったため、政府も借金を残された遺族を養うことにしたそうです。



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まとめ

本日の記事をまとめますと

・仕事の時は威厳ある厳しい態度で人と接していたが、家庭では子煩悩な優しい父親だった。

・紀尾井坂の変の時に不本意な噂がたてられてしまったが、「特殊な威厳ある人物」と高く評価もされていた。

・公共事業に私財を投入するなど、金銭に対しては潔白で、国のために尽くした政治家だった。

以上となります。

私達の周りにも、仕事の際は厳しいが、部下や会社のために懸命な上司が、少なからずといるものでしょう。

こういう人は確かにとっつきづらい印象がありますが、必ず彼を尊敬や評価している人がいると思います。

大久保利通は確かに厳しい人であったでしょう。

しかし、家庭内のこと、趣味の囲碁のことなど、子供っぽい人間臭い一面もきちんと持ち合わせた人物であったようです。

坂本や西郷に負けないほど、もっと大久保利通が好きだという人が増えてくれたら嬉しいです。

本日は「レキシル」へお越し下さいまして誠にありがとうございました。

よろしければ、また当「レキシル」へお越しくださいませ。

ありがとうございました



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