「金栗四三」は「グリコロゴ」のモデルだという、噂の真相が、この記事ですぐわかります。
大阪・道頓堀にかかげられていることで有名な「グリコ」のロゴ。
金栗四三さんがモデルではないか?と言われていたが、実はそうではなかった!
グリコロゴのモデルは、いったい誰なのか調べたところ、判明しました!
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この記事を短く言うと
- 「グリコ」ロゴのモデルは「金栗四三」さんではない
- グリコロゴのモデルは、フィリピン「カタロン」、日本の「谷三三五(たに ささご)」や「金栗四三」など、複数のアスリートが用いられている
- グリコロゴの正式名称は「ゴールインマーク」。グリコの創業者「江崎利一」さんは、神社で遊ぶ子供たちを見て、このロゴを思いついた
金栗四三と「グリコ」ロゴの関係!金栗がモデルではない!
「金栗四三(かなくり しそう)」
日本人最初の「オリンピック選手」にして「マラソンの父」と呼ばれた人物
そんな「金栗四三」さんが、日本を代表する食品メーカー「グリコ」のロゴのモデルであるという噂があります。
しかし実際には、金栗四三さんがモデルという噂は「ガセ」です。
正確に言えば、「金栗四三さんもモデルとなってはいるものの、金栗さんだけがモデルというわけではない」のです。
グリコロゴのモデルは誰?
では、グリコロゴのモデルは、いったい誰なのでしょうか?
このグリコロゴ・・・実は、「複数」の人物をモデルにして描かれている代物なのです。
フィリピンの「カタロン」(極東オリンピック優勝のアスリート)
日本の「谷三三五(たに ささご)」(パリオリンピックに出場)
そして「金栗四三」さん。(ストックホルム・アントワープ・パリ、オリンピック三大会に出場)
大阪の道頓堀にかかげられている「グリコ」のロゴ看板は、実は「7代目」。時代とともに書き直されているのです。
グリコロゴ誕生のエピソード!子供達の競争がきっかけ
「グリコ」のロゴは、どのように誕生したのか?
この「ロゴ」を考案したのは、「グリコ」の創業者「江崎利一」さん。
彼は「グリコ」の商標を、どのようにするのかで、頭を悩ませていました。
そんなある日、とある神社の境内で「かけっこ」をする子供たちを発見。
バンザイをしながらゴールする子供たち。それをみた「江崎」さんは、「これをロゴにしよう」と考えます。
「健康食品」をあつかう会社「グリコ」。健康的な商標には、「スポーツ」をしている人の様子が最もふさわしい・・・と考えたのです。
江崎さんは自ら原案を書き、1921年(大正10年)。正式名称「ゴールインマーク」を誕生させます。
しかし数年後、女子学生から「ロゴの顔が怖い」と言われて書き直し。その時、「実在のスポーツ選手」をモデルとしたのでした。
この3年後(1924年)に開催された「パリオリンピック」のマラソンで、金栗四三さんは「途中棄権」に終わっています。
『金栗四三』について「ひとこと」言いたい!
金栗四三さんが「グリコロゴ」のモデルだった!!!という説は、個人的に支持したい説でした。
金栗さんは、なんというか、日本的な「ヒーロー」だったような気がするのです。
「源義経」「真田幸村」などなど、日本で歴史上「ヒーロー」とされる人たちは、夢や目的を果たせず、悲しげな最期をとげています。そういう人たちが、日本人からは愛されているのです。
金栗四三さんは、まさに「日本人から愛される『ヒーローの要素』」を兼ね備えた人なのではないでしょうか。
- 最初の「ストックホルムオリンピック」では「行方不明」
- 次の「ベルリンオリンピック」は、不運にも「中止」
- 「アントワープオリンピック」では、「16位」
- 「パリオリンピック」では、「途中棄権」
どれもこれも結果が出せていません。
しかし金栗さんはあきらめません。
「後進育成」に力を注ぎ、ついに1964年「東京オリンピック」で、「金栗四三」にあこがれてマラソンを始めた「円谷幸吉」が、銅メダルを獲得する快挙を成し遂げたのです。
2019年の大河ドラマ「いだてん」は、「金栗四三」さんが主人公です。このドラマをきっかけにして、泥臭く、それでもあきらめないヒーローを、視聴者は広く受け入れてくれるのではないでしょうか。
まとめ
本日の記事をまとめますと
- 「グリコ」ロゴのモデルは「金栗四三」さんではない
- モデルは、フィリピン「カタロン」、日本「谷三三五」、日本「金栗四三」など、複数のアスリート
- ロゴの正式名称は「ゴールインマーク」。グリコ創業者「江崎利一」さんが、神社境内で遊ぶ子供たちを見て思いついた
以上となります。
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