「やっせんぼう」とはどういう意味か、わかりやすく解説いたします。
大河ドラマ「西郷どん」で、「西郷隆盛」が「島津斉彬」「島津久光」らから言われた言葉「やっせんぼう」。
その意味は「意気地なし」とか「弱虫」とかいう意味ですが、相手を「励ます」ときにも使われる言葉です。
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この記事を短く言うと
・「やっせんぼ」とは「意気地のないヤツ」「弱虫」という意味
・「やっせんかったね」と言うと、「努力したのに、惜しくも及ばなかったですね」という感じの「慰めの意味」になる
・西郷隆盛は、幼いころから度胸がある男で「やっせんぼ」ではなかった。
「やっせんぼう」の意味とは?
大河ドラマ「西郷どん」、記念すべき第一話で、後の薩摩藩主「島津斉彬」が、幼い西郷隆盛に対して、こんなことを言いました。
「やっせんぼ」
この「やっせんぼ」とは、一体どういう意味なのでしょうか?
元々は「やっせん」という言葉で、「役に立たない」とか「認めない」という意味があるそうです。
この「やっせん」に、「人」を意味する「ぼ」をつけることで「やっせんぼ」・・・・「意気地なし」とか「弱虫」という意味になるようです。
幼い西郷隆盛は、島津斉彬が行っていた「砲撃訓練」を覗き見て、斉彬を「天狗」と勘違いします。見つかってしまった西郷は、一番小さな子を見捨てて逃げようとするわけですが・・・・その西郷に対して「やっせんぼ」・・。
「意気地なし」と・・・・言い放つ「島津斉彬」・・・2人はその後、主君と家来という関係を超えて、まるで師と弟子のような関係となるわけですが・・・。
この「やっせん」という方言には、相手を勇気づける意味もあるみたいですね。どうやら相手をけなすだけの言葉ではないみたいです。
実は慰めの意味でも使われる?
「やっせん」という言葉は、相手を慰めるときにも使われる言葉。
「やっせんかったですね」と相手に言うと、それは「頑張っていましたけど、惜しくも及びませんでしたね」という意味になるのだそうです。
島津斉彬は、小さな西郷に「やっせんぼ」と言いましたが・・・・もしかしたらそこには「慰め」の意味があったのかもしれません。
「刀が持てなくなった」・・・と嘆く西郷に「優しく、民を守れる侍になれ」と励ました島津斉彬・・・。
後に西郷は、まさに民を守る侍へと成長するわけですが・・・・西南戦争で政府の悪政を正そうとした西郷・・・・力を尽くしたものの、残念ながら「やっせんかった」のです。
西郷隆盛は、本当に「やっせんぼ」だった?
ドラマ「西郷どん」では、「やっせんぼう」と言われていた西郷ですが・・・史実での西郷はどうだったのでしょうか?本当に「やっせんぼ」だったのか?
実は幼いころから、かなり肝がすわった人だったようです。
豆腐のエピソード
幼いころのある日、西郷は家の手伝いで「豆腐」(水瓶という説もあり)を持って歩いていました。
そんな西郷を見つけた彼の友人。
西郷を脅かして豆腐を落とさせ、笑ってやろう・・・いたずら小僧たちは、そんな相談をしていたのです。
草むらから、西郷を脅かすために飛び出した子供達・・・。
しかし、西郷は微動だにしません。
脅かしたにも関わらず、ターゲットが驚かない・・・これでは脅かした「いたずら小僧たち」のメンツは丸つぶれ・・・。
ところが・・・西郷は優しかった!
豆腐の入った箱を地面に置き、「とってもびっくりした」と、彼らのメンツを潰さないように驚いてみせた後、何事もなかったかのように豆腐をもって去っていったのです。
西郷・・・・いたずら小僧たちに脅かされて豆腐を落とすような、そんな「やっせんぼ」ではなかったみたいですね。
まぁ、西郷が「やっせんぼ」ではないことは、その後の彼の功績をみれば明らかですけどね・・・。
薩長同盟で、長州のメンツをたてるために、自ら切り出した度量の広さ。
江戸城無血開城において、勝海舟が出した降伏条件を丸呑みしたその器のでかさ。大きさ。
とてもではないですが「やっせんぼ」だとは思えません。
小さな頃から、西郷はやさしく、そして肝がすわった人物だったのです。
まとめ
本日の記事をまとめますと
・「やっせんぼ」とは「意気地なし」「弱虫」という意味
・「やっせん」は、「やっせんかったですね」と言うと、慰めの言葉になる
・西郷は幼いころから、「やっせんぼ」ではなかった
以上となります。
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