マンガ「キングダム」に登場する名将「蒙恬」
彼は誰と結婚するのか?
嫁はいったい誰なのか?
世界遺産「万里の長城」は、蒙恬が建設した?
「筆」を発明したのも蒙恬だったという噂があります。
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この記事を短く言うと
・蒙恬は、秦国の将軍で、北方の騎馬民族討伐に功績のあった人物
・始皇帝のお気に入りの宦官(かんがん)だった「趙高」の罠で亡くなった
・蒙恬の妻は、史実上でもマンガ「キングダム」でも不明
・「万里の長城」「筆」は蒙恬が造ったと言われているが、実際には蒙恬が造ったわけではない
「蒙恬」とは何者なのか?どんな功績をのこしたのかを解説
秦国の始皇帝に仕え、絶大な信頼を勝ち取った名将「蒙恬」
元々は内政の官僚として活躍していた蒙恬ですが、彼の祖父「蒙驁(もうごう)」は、始皇帝から将軍に任じられた人物。
また、「蒙驁(もうごう)」の子にして「蒙恬」の父「蒙武」も始皇帝に仕え、功績を上げています。
この血を引いていたのか、蒙恬もまた、始皇帝から将軍に任命され、李信と一緒に「楚国」へ進軍。
しかし、楚の大将軍にして「覇王・項羽」の祖父「項燕」に大敗北して撤退・・・。
その後も始皇帝から処刑されていないところをみると、李信と同様に蒙恬も始皇帝から相当に信頼されていたみたいですね。
楚国はその後、蒙恬の父「蒙武」や王翦将軍により滅亡
蒙恬はその後、李信・王賁とともに、「斉」を滅ぼして天下統一を達成。
その後も蒙恬は、北方の騎馬民族を討伐して功績を上げ、始皇帝の信頼を勝ち取ります。
始皇帝の長男「扶蘇」を補佐して、北方の警備を担当していました。
しかし、始皇帝が死ぬと、始皇帝の末っ子「胡亥」と宰相「李斯」、宦官「趙高」が始皇帝の死を隠蔽し、始皇帝の名前で扶蘇と蒙恬に死を命じます。
蒙恬は死の間際に、こう言っています。
「なぜ死ななくてはならないのだ。
おそらく長城を築いて地脈を断ち切ってしまったからだろう。
それ以外に罪があるとは思えない・・」
対して歴史家の司馬遷は、蒙恬に厳しい評価を下しています。
「蒙恬は始皇帝の信頼厚かったのだから、万里の長城なんて民を苦しめる建造物は、つくらないようにと始皇帝を説得すべきだった。
それをしなかったことが、蒙恬の罪だ」
と・・・・。
蒙恬の弟・蒙毅もまた、趙高の策略で処刑されています。
ちなみに、この蒙恬の弟・蒙毅・・・映画「THE MYTH」で「ジャッキー・チェン」が演じていたキャラクターです。
映画では、めちゃくちゃ強い将軍として描かれていますが、実際には内務の官僚だったみたいですね。
「蒙恬」の嫁は誰?
マンガ「キングダム」で、蒙恬は軽い感じのやんちゃなイケメンとして描かれています。
しかしその実力は本物で、王翦の子「王賁」。主人公「李信」と並んで、若きホープとして期待されています。
そんなイケメンな蒙恬・・・人気はかなり高いです。
さて、そんな蒙恬・・・一体どんな人を妻とするのでしょうか?
史実上、蒙恬の妻が誰なのかは定かではありません。
子孫がいるかどうかも不明・・・。ですが妻くらいいたはず。
少なくともマンガ「キングダム」で、蒙恬の妻は誰になるのでしょうか?
詳しいことはわかりませんが、それらしい人物といえば・・・・秦王・贏政の後宮に使える女官と・・・楊端和・・・羌瘣(きょうかい)といったところでしょうか・・・。
河了貂はおそらく李信の妻となると思います。
楊端和は、山の王様という設定なので、蒙恬とつながるとは到底思えません。
羌瘣・・・これも難しいでしょう。羌瘣は李信の子供を産むと宣言していますし・・・。
そもそも蒙恬の妻なんて、マンガ「キングダム」に登場するかどうか・・・。
妻・・・蒙恬は「蒙驁(もうごう)」から始まって3代も秦の将軍を務めている名家の出身。
史実では、かなり身分の高い人を妻としていたはず。
だれが妻となるか・・それらしい候補は、今のところキングダムには登場すらしていないです。
「李信の妻」の考察は、よろしければ以下のリンク記事をご利用下さいませ。
↓↓↓↓↓
万里の長城・筆は蒙恬が造った?
万里の長城・・・蒙恬が建設?
ここまでお読みいただけたのならわかっていただけると思いますが、蒙恬は「万里の長城」を建設した人・・・。
2017年公開の映画「グレートウォール」で、「万里の長城」は怪物を迎え撃つための砦・・・という設定がされています。
しかし、実際にはそんなことはなく、「万里の長城」は、中国の歴代王朝が長年苦しめられてきた「北方の騎馬民族(モンゴル)」からの敵を防ぐためのもの。
世界遺産・万里の長城は、始皇帝の時代に完成したのです。
実は、この万里の長城・・・・始皇帝の命令で蒙恬が建設した・・・わけではありません。
元々万里の長城の大半は、存在していました。
なぜ存在していたのか?というと、秦が天下統一をする前の「春秋戦国時代」・・・北方の騎馬民族の脅威を受けていたのは、秦国だけではなく、「燕国」も「趙国」も同様だったのです。
つまり、長城は「燕国」にも「趙国」にも・・・そして「秦国」にもすでにあったということです。。
蒙恬は、それらの3カ国の長城を繋げたに過ぎません。それが、現在の世界遺産「万里の長城」なのです。
蒙恬は「筆」の発明者?
蒙恬は「筆」を発明した人物・・・と言われていました。
どうやら蒙恬が「筆」を始皇帝に献上したという記録があるようなのです。
しかし、蒙恬が生きていた「春秋戦国時代」より、1000年近く前の「殷」という王国の時代に発明されたのではないか?と推測されています。
どうやら蒙恬は、筆に改良を加えた人物だったようです。
軍事関係者には、発明家が多いようで、後世の「諸葛亮孔明」もまた、数々の兵器を発明した人物と言われています。
まぁ、諸葛亮の場合、多分に創作が含まれているでしょうけどね・・・・。
まとめ
本日の記事をまとめますと
・「蒙恬」は「斉」討伐・北方の騎馬民族討伐に功績があったが、趙高の罠で亡くなった
・蒙恬の妻は、史実上では不明。マンガ「キングダム」でも登場するかどうか不明
・「万里の長城」も「筆」も、蒙恬が造ったわけではない
以上となります。
本日は「レキシル」へお越し下さいまして誠にありがとうございました。
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ありがとうございました
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