皆さんは藤原実資の子孫の現在を、ご存知でしょうか？
この記事の内容を簡単にまとめますと以下のとおりです。
- 藤原実資の【現在の子孫】毛呂氏
- 【有名人・芸能人の子孫】不明
- 藤原実資の【主要な子孫】千古、良円、藤原資平、藤原経季、毛呂季光、毛呂季綱、兵衛佐局、重仁親王
この記事では「藤原実資の子孫」を、わかりやすく、カンタンに解説いたしました。
今は「藤原実資の子孫」について、漠然としか知らなかったとしても、大丈夫です。
これを読めば、誰かに説明できるほど、「藤原実資の子孫」に詳しくなれます。
歴史専門サイト「レキシル」にようこそ。
どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
藤原実資の子孫の現在
詳しいことは後述いたしますが、藤原実資と血のつながっている子孫は、すでに断絶しています。
そのため、正確にいえば、実資の子孫は、現在まで続いてはいません。
しかし、実資の養子を通じての子孫は、今も続いているので、その養子の子孫について解説いたします。
毛呂氏
藤原北家小野宮流の一族。
藤原北家小野宮流毛呂氏。
現在の埼玉県入間郡毛呂山町の住人だった。
藤原実資の養子である藤原経季の子孫が、毛呂氏の始まりとされる。
実資は、弟・懐平の孫にあたる藤原経季を養子にし、その経季のひ孫が、毛呂季光。
その後、毛呂氏は、現在の毛呂山町に館をかまえた。
毛呂氏はその後、南北朝時代を生き抜き、戦国時代には、関東の雄・後北条氏につかえた。
ところが１５９０年、豊臣秀吉による小田原合戦によって、後北条氏が滅亡。
その後は、後北条氏にかわって関東を支配した徳川家につかえ、江戸幕府にも幕臣としてつかえた。
現在も、毛呂氏の子孫は続いている。
藤原実資の子孫に有名人・芸能人はいるのか？
調査しましたが、藤原実資の子孫に、有名人や芸能人は見つかりませんでした。
ただ、実資の養子を通じた子孫は多岐にわたっているため、苗字が異なっていても、中には有名人・芸能人として活躍している人がいるかもしれません。
芸能人の子孫がいると判明し次第、こちらに追記いたします。
藤原実資の主要な子孫一覧
藤原実資の実子および、養子を通じた子孫について解説いたします。
千古
藤原実資の娘。
母親は不明。（義理の弟にあたる源頼定の乳母の娘だという説がある）
実資が５０歳をすぎたあたりに生まれた娘。
実資は、この娘に「かぐや姫」とあだ名をつけて溺愛したといわれている。
財産のほとんどを千古に相続させたため、実資の一族である藤原北家小野宮流は衰退した。
実資は、千古を天皇の妃にしたいと望んだが、藤原道長がそれを阻止。
次に実資は、道長の息子・長家の後妻にと望んだが、それも失敗。
結局、道長の孫・兼頼の妻となり、娘を産んだが、祖父にあたる実資よりも先に亡くなったという。
その後、いつ頃亡くなったのかは、不明。
藤原実資は、かなりの長寿であったといわれているので、父より先に亡くなった可能性もある。
良円
実資の息子。
千古の異母兄。
天台宗の僧侶。
宮仕えしていた身分の低い女性に産ませた子といわれているが、詳細は不明。
７歳で延暦寺の実資の伯父に預けられたため、母親の身分が低くて、後継者にはなれなかったものと考えられる。
道長とその息子・頼通によって、出世をはばまれ、最後は頼通から依頼された延暦寺の説得工作に失敗。
比叡山延暦寺
延暦寺の強訴を招いてしまい、失脚したという。（強訴とは、迷信が横行していた平安時代において、触れると神罰が下るとされたお神輿をかついで強行に要求を強いる自社勢力の権力の行使）
その後、病没した。
藤原資平
藤原実資の養子。
実資の甥にあたる。
養父・実資に従い、順調に出世する。
藤原道長と仲が悪かった三条天皇が即位すると、父・実資とともに、信頼され頼られることが多かったという。
その後、三条天皇が位を後一条天皇にゆずったあとは、出世が遅れた。
晩年になって大納言に昇進したが、大臣になることはなかった。
養父と同じく長寿で、亡くなった時は、８０歳を超えていたという。
健康に関心があったらしく、養父・実資の健康法を取り入れたため、長寿だったと考えられる。
毛呂氏へと続いた系統とは別の系統で子孫が続き、子孫には藤原資親という人物がいる。
藤原経季
藤原実資の養子。
政治能力に乏しかったといわれている。
後一条天皇と後朱雀天皇の時代に、順調に出世をした。
その後、白河天皇の時代に中納言となったが、辞職して出家した。
養父・実資と同じく、７７歳で亡くなるという長寿だった。
ひ孫には、源頼朝に仕えた御家人・毛呂季光がいる。
毛呂季光
源頼朝の臣下。
藤原実資の養子・藤原経季のひ孫にあたる。
実資の玄孫（孫の孫）。
源頼朝につかえた鎌倉幕府の御家人。
源頼朝が、平家打倒の挙兵をした頃からつかえていたという。
源頼朝
引用元ウィキペディアより
平家滅亡後、１１８９年には奥州藤原氏を滅ぼした奥州合戦にも参戦。
御家人・中条家長と合戦寸前の喧嘩をしたという。
毛呂季綱
藤原実資の養子の子孫。
毛呂経季の息子。
伊豆で流人として生活していた源頼朝のしもべ達を助けたことがあるという。
頼朝のところを逃げ出したしもべ達が、季綱のもとへたどり着き、面倒を見てもらった。
この恩を忘れていなかった源頼朝は、現在の埼玉県比企郡滑川町和泉・嵐山町勝田に、領地を与えたという。
兵衛佐局
藤原実資の養子をはさんだ玄孫。
藤原実資の養子・藤原経季のひ孫。
崇徳天皇の寵愛を受け、重仁親王を産む。
鳥羽法皇と待賢門院璋子のあいだに生まれた崇徳上皇は、実は鳥羽法皇の祖父にあたる白河法皇が待賢門院璋子に産ませた子ではないかという噂があった。
そのため鳥羽法皇は崇徳上皇を、子のようではあるが、実は叔父であるという意味で、崇徳上皇を叔父子と呼んで嫌ったという。
鳥羽法皇が崩御すると、崇徳上皇は藤原頼長とともに、弟の後白河天皇を相手に、保元の乱を起こす。
《後白河法皇》
「引用元ウィキペディアより」
平清盛と源義朝を味方につけた後白河天皇が勝利。
敗北した崇徳上皇は、讃岐（香川県）へ流罪となり、兵衛佐局も讃岐へ同行した。
その後、崇徳上皇は京都へ戻ることもできずに亡くなり、兵衛佐局はひとりで京都へ戻った。
ところが、すでに息子の重仁親王も亡く、ただただ崇徳上皇の菩提を弔う日々をおくったという。
晩年に源頼朝から、崇徳上皇の廟へ寄進する土地についての手紙を送られたという。
ちなみに藤原頼長は、藤原道長の子孫にあたる。
重仁親王
藤原実資の養子の子孫。
崇徳上皇と兵衛佐局のあいだに生まれた子。
生まれてすぐに、崇徳上皇の父である鳥羽法皇の寵愛した美福門院得子に、養子として引き取られた。
重仁親王を乳母として養育したのは、平清盛の継母にあたる池禅尼だという。
美福門院から大変かわいがられて育ったという。
鳥羽法皇と美福門院得子の子である近衛天皇が崩御すると、重仁親王が天皇の位につく可能性が浮上した。
しかし信西の工作により、信西とその妻が乳母として養育していた後白河天皇が即位した。
絶望した崇徳上皇は、実の弟である後白河天皇に対して、保元の乱を起こした。
ところが、崇徳上皇は大敗。
重仁親王は、仁和寺で出家したが、足の病気により、父や母よりも先に亡くなったという。
余談だが池禅尼とは、平治の乱で平清盛にとらわれた源頼朝の命を救った人物。
その池禅尼は、藤原道長の兄・道隆の子孫であり、同時に道長を支えた藤原斉信の子孫でもある。
池禅尼の子孫は、平頼盛を通じて、池氏と名乗って今も続いている。
まとめ
本日の記事をまとめますと
- 藤原実資の【現在の子孫】毛呂氏
- 【有名人・芸能人の子孫】不明
- 藤原実資の【主要な子孫】千古、良円、藤原資平、藤原経季、毛呂季光、毛呂季綱、兵衛佐局、重仁親王
以上となります。
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