京都の清水寺を建てた人は誰なのか?について短くまとめると、以下の通りです。
- 清水寺を建てた人は、行叡、延鎮、坂上田村麻呂の3名。
- 清水寺は、778年に建設された
- 清水寺は延鎮上人が、観音菩薩の化身である行叡居士から託された庵や、坂上田村麻呂の自宅などを基礎として、坂上田村麻呂の蝦夷征伐の成功を祈願する目的でつくられた
この記事では清水寺について、わかりやすく、みじかく、カンタンに解説いたしました。
これを読めば、誰かに説明できるほど、清水寺にくわしくなれます。
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【清水寺】を、建てた人は誰?
清水寺の誕生には、3人の人物が関係しています。
- 行叡
- 延鎮
- 坂上田村麻呂
の3名です。
- 行叡を、元祖
- 延鎮を、開山
- 坂上田村麻呂を、本願
と呼びます。
行叡という僧侶を清水寺の元祖、すなわち清水寺が誕生した元々の理由としました
そして延鎮という僧侶を清水寺の開山、つまり清水寺というお寺を誕生させた人としたのです。
最後に、坂上田村麻呂は清水寺の本願とされています。
本願とはどういう意味かというと、つまり清水寺は元々何を目的として誕生したのか、その本来の意味を本願と呼ぶのです。
清水寺は、坂上田村麻呂による蝦夷征伐の勝利を願って誕生したので、田村麻呂のことを清水寺の本願、と呼ぶようになったのです。
この3名の関係については、のちほどくわしく解説いたします。
【清水寺】は、いつ建てられたのか?
清水寺が建てられたのは、778年のことです。元号でいえば宝亀9年です。
現在の奈良県にある興福寺というお寺。そこに賢心という修行中のお坊さんがいました。
この賢心がある日、不思議な夢をみたのだそうです。
賢心は、その夢のお告げにしたがって、京都・音羽山へと向かったのでした。
するとそこには、200歳だと自称する行叡という修験者が修行していました。
「私は東へ旅に出るから、あとは頼む」
そういうと、行叡は旅立ってしまったのです。
その人物を観音菩薩の化身だと信じた賢心は、行叡居士が住んでいた庵に木で彫った千手観音像を安置して、そこへ移り住んだのでした。
これが、清水寺の始まりです。
賢心はその後、延鎮と名前を変えることになります。
【清水寺】は、どんな目的・理由で建てられたの?その歴史を簡単に解説
清水寺は、坂上田村麻呂による蝦夷征伐の成功を祈願して建てられたとされています。
延鎮上人が、音羽山へ移り住んでから2年後の780年、この山に一人の武士が迷い込みます。
その武士の名前は、坂上田村麻呂。
田村麻呂は、妻の病気を治すために、霊薬と噂されていた鹿の生き血を求めていたのです。
逃げる鹿を追った田村麻呂は、延鎮上人の住む音羽山へと迷い込みます。
そこで、田村麻呂と延鎮は出会ったのでした。
延鎮は鹿を殺そうとする田村麻呂に対して、生き物を殺すことは罪深いことだと教え、狩りを止めさせようとします。
その延鎮の説得に、田村麻呂は感激します。
そして田村麻呂は、自分の家を延鎮にゆずり、お寺の本堂としてつかってもらうことにしたのです。
その後、坂上田村麻呂は801年、東北地方に住んでいた異民族・蝦夷の討伐を命じられます。
征夷大将軍に任命された坂上田村麻呂は、東北地方へ出陣します。
この戦いで坂上田村麻呂は、毘沙門天の化身である若武者に助けられたといいます。
それだけではなく地蔵菩薩の化身である年老いた僧侶にも助けられたのだとか。
そうすることで、田村麻呂はmついに蝦夷を倒すことに成功したのです。
田村麻呂は、蝦夷のボスだった阿弖流為を捕らえて、京都へ凱旋します。
798年、田村麻呂は延鎮上人とともにお寺を大改築します。
その大改築によって、延鎮上人によって元々まつられていた観音菩薩の像にくわえて、蝦夷征伐で助けてくれた毘沙門天と地蔵菩薩の像をつくり、このお寺に祀ったのでした。
余談ですが、田村麻呂は蝦夷のボスだった阿弖流為の命を救うつもりでした。
しかし、天皇や公家からの命令により、田村麻呂の助命嘆願もむなしく、阿弖流為は処刑されてしまうのです。
当時の天皇は、794年に平安京へと都を移した桓武天皇です。
→→→→→【平安京は現在どこにある?】についてくわしくはこちら
まとめ
本日の記事をまとめますと
1,清水寺を【建てた人】は誰?
清水寺を建てた人は
- 行叡
- 延鎮
- 坂上田村麻呂
の3名。
2,清水寺は【いつ】建てられたのか?
清水寺は、778年に建設された
3,清水寺が建てられた【理由や目的】とは?
清水寺は延鎮上人が、観音菩薩の化身である行叡居士から託された庵や、坂上田村麻呂の自宅などを基礎として、坂上田村麻呂の蝦夷征伐の成功を祈願する目的でつくられた
以上となります。
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