「坂本龍馬」が残した「名言集」を、その意味も加えてわかりやすく解説いたします。
「薩長同盟」「大政奉還」「船中八策」など、明治維新を実現するための数々の功績を残した「坂本龍馬」。
最期は「近江屋事件」で暗殺されたものの、自由で奇抜なアイディアを産んだその考え方が、「名言」から読み取れます
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この記事を短く言うと
・「日本を今一度せんたくいたし候」など、坂本龍馬の名言には、ユーモアのある面白いものがある
・「日本をせんたくした人物」とは?「源頼朝」「楠木正成」「織田信長」などが考えられる
・「他人の事は気にするな、義理に縛られるな」などなど、龍馬の言葉はスケールが大きい
坂本龍馬・名言集

坂本龍馬
『引用元ウィキペディアより』
(1)「日本を今一度せんたくいたし申候事」(日本を今一度洗濯し申し上げます事)
これは姉の乙女への手紙の中の文章です。
日本を洗濯してもう一度きれいな国にしたい・・・・という事だと思います。
龍馬らしい、おもしろい表現です。
(2)「世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る」
龍馬10代の頃によんだ句だそうです。
龍馬の生き様を現した有名な句です。
実はこれ・・・一説によると「明智光秀」の詠んだ歌とも言われています。
織田信長を「本能寺の変」で討ち果たした「明智光秀」・・・本能寺の変を起こした前後に残した言葉として読めば、この句の意味がわかるとおもいます。
(3)「義理などは夢にも思ふことなかれ 身をしばらるるものなり」
義理にしばられ大事を成せない自分ではいたくない、
龍馬覚悟の名言です。
(4)「世界の海援隊でもやりますかな」
西郷隆盛との会話の中で出てきた名言です。
【今一度せんたくいたし申候】最初に洗濯したのは誰?
「日本を今一度せんたくいたし申候事」(日本を今一度洗濯し申し上げます事)の前段は、「異国と内通する堕落した幕府の官吏を打ち殺す」という物騒な文章です。
これは、当時「長州藩」が単独で攘夷をするため外国軍艦を砲撃したのですが、その際に破損した外国軍艦を幕府が修理し、再度外国の力を使って長州を攻撃させようとしたことを指します。
龍馬は日本人として、そんな幕府のやり方が許せなかったのでしょう。
討幕の強い意志をもった文章と言えます。
では、龍馬と同じように「堕落した政権」を倒し、きれいな世の中に作り替えたい、と思った人はだれでしょうか?
考えると何人かいそうですね。
- おごる平家を打倒し、新しい武家政権を開いた源頼朝
- 北条氏に私有化され腐敗した鎌倉幕府を倒した楠木正成(楠木正成とともに戦った足利尊氏や新田義貞も「幕府を倒した」と言えますが、幕府軍の主力を相手にし、後醍醐天皇を敬った「楠木正成」の方がなんとなくしっくりきます。)
- 政権運営が全くできなくなった室町幕府や中世にあった既得権益を倒し、日本を中世から近世へと導いた革命児・織田信長…。
いずれも、古くて屋台骨が腐っていた世の中を一掃し、新しい世の中を目指した歴史上の偉人です。
【世の人は我を何とも言わば言え】他人の声は気にするな!
龍馬10代の頃によんだ句であり、龍馬10代の頃は自分が何者か、何をすべきかを探している最中でした。
時代が凄い速さで動き出している中で、龍馬は他人から見ると、何を考えているのか分からないところがありました。
当時他人からいろいろ言われたのでしょう。
龍馬は自分が何をすべき事が見つかる、その時が来るまで他人が何を言おうと構わない。
自分をしっかりもっていればいいのだ。という龍馬の生き様を現した有名な句です。
【義理などは夢にも思ふことなかれ】義理堅いのも程々に!
江戸時代は儒教教育の時代でもあり、儒教においても義理はとても大切なものです。
しかし、大きなことをやり遂げようと考えた時に、義理を欠くことを恐れ、身をしばられていては事を成せないという、龍馬の強い覚悟を示したものだと思います。
実際に、龍馬は土佐藩に見切りをつけ、藩外で志士活動をするために脱藩(脱藩は藩の重罪で、家族親戚にも迷惑がかかる。)をしたわけで、この考えを行動で示しています。
【世界の海援隊でもやりますかな】スケールが大きい!
大政奉還後、龍馬が西郷隆盛に新政府の役員候補名簿を渡します。
その中には、龍馬の名前がありませんでした。
西郷がその旨指摘すると、自分は新政府には出ない、役人にはならない、と龍馬は名言します。
西郷は当然問います。
では、何をするのか、と。
その龍馬の答えが上記です。
龍馬は役人になるために討幕をしたのではない、大好きな船を使い、自由に世界と交易をするために討幕したのだ、という事です。
龍馬のスケールの大きさが感じられる、私の好きな名言です。
海援隊の隊士でもあった名外相の陸奥宗光が、往時を思い出して繰り返し言ったフレーズだそうです。
まとめ
本日の記事をまとめますと
・龍馬の名言はその発想や覚悟において独特であり、心に響くものです。
・日本を洗濯するという気持ちは歴史上の偉人である。源頼朝、楠木正成、織田信長等に通じるものがあるのではないでしょうか。
・義理にしばられずに、大事を成す。龍馬の大きな覚悟が読み取れます。
・龍馬は世界と交易するために討幕しました。同時代の人には考えられないスケールの大きさです。
龍馬の名言は現代でも取り上げられることが多いですね。心を打つ明言はいつの時代でも同じという事です。
以上となります。
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