戦国時代に活躍した徳川四天王のひとり【井伊直政】と、幕末の大老【井伊直弼】について、彼らの家系図をくわしく紹介します。
そして
2017年の大河ドラマ【おんな城主直虎】の主人公【井伊直虎】
2023年の大河ドラマ【どうする家康】に登場する【井伊直政】
幕末の大老【井伊直弼】
この3名の関係についても解説します。
【直虎】と【直政】は義理の母子であり、【直虎】と【直政】は大老【井伊直弼】の先祖にあたるのです。
そして、彼らの子孫は現代にも続いています。
この記事では、徳川幕府の名門である井伊家について詳しく説明します。
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この記事を短く言うと
- 【井伊直政】の子孫である【井伊直弼】まで、直弼を含めれば5人の大老が誕生しています。
- 女城主【井伊直虎】と、徳川四天王【井伊直政】は再従兄弟であり、養母と養子の関係にあります。
- 直政の子孫は現在も続いており、【井伊直岳】さんという名前で知られていますが、本名は【井伊岳夫】です。
四天王【井伊直政】と、大老【井伊直弼】の家系図をご紹介
井伊直政と直弼の家系図を紹介します。
幕末の大老・井伊直弼は、井伊直政の息子・直孝を通じた子孫にあたります。
直政から直弼までの世代を一覧すると、以下の通りです。
- 井伊直政
- 直勝
- 直孝
- 直澄
- 直興
- 直通
- 直恒
- 直該(5代目の直興と同一人物で、後に直該と改名)
- 直惟
- 直定
- 直禔
- 直定(10代目の直定が復帰)
- 直幸
- 直中
- 直亮
- 大老・井伊直弼
- 直憲
井伊家は、徳川幕府のなかでも譜代筆頭(1600年の関ヶ原の戦い以前から徳川家に仕えた家来たちの中でもトップの名門という意味)に位置する名門の一つです。
その名門から5人もの大老が輩出されました。
井伊直弼は【桜田門外の変】で暗殺されたため、その後の当主の名前はあまり知られていませんが、井伊家は今もなお数代にわたって続いています。
わかりやすいように、旧彦根藩17代藩主・井伊直憲に続けて、次は18から始めますが、井伊家当主としては、次は15代目となります。
- 18: 直忠(15代当主)
- 19: 直愛(16代当主)
- 20: 直豪(17代当主)
- 21: 直岳(18代当主)
現在も、井伊家は続いています。
おんな城主【直虎】と、【直政】や【直弼】の関係とは?
ここでは、井伊家3名の関係性を解説いたします。
- おんな城主【井伊直虎】
- 徳川四天王【井伊直政】
- 幕末の大老【井伊直弼】
以上の3名のことです。
まず、おんな城主【井伊直虎】と、徳川四天王【井伊直政】の関係です。
実は、直虎と直政は再従兄弟同士です。
再従兄弟ということは、つまり直虎と直政は、曽祖父母が同じということです。
- おんな城主【直虎】の祖父は、井伊直宗
- 徳川四天王【直政】の祖父は、井伊直満
両者は兄弟であり、2人の父は井伊直平という人物です。
ただし再従兄弟とはいえ、直虎は直政を年長の立場として実質的に保護し、育てたため、養母としての役割も果たしました。
一方、徳川四天王【井伊直政】と大老【井伊直弼】は、直系の先祖と子孫の関係にあります。
そして、おんな城主【直虎】は、大老【直弼】の先祖として位置づけられます。
ただし、近年の研究では、【井伊直虎】は女性ではなく、今川家の家臣である【関口氏経】の息子つまり男性であり、後に井伊家に養子に迎えられた可能性が高いとする説が有力です。
そのため、直虎と直政・直弼の血縁関係は疑わしい可能性も考えられます。
現代まで、子孫は続いているのか?
井伊直政の子孫は、現代に至るまで受け継がれています。
具体的には、現在、市職員として彦根市で働いている井伊岳夫さんが直政の子孫として知られています。
井伊岳夫さんは、井伊家の当主として活動する際には、井伊直岳と名乗っていることがあります。
また、興味深いことに、2011年には浜松市で開催されたイベントで、徳川家康公の子孫と徳川四天王の子孫が一堂に会しています。
今でも、おそらく子孫同士で何らかの交流が続いているかもしれません。
【徳川四天王の子孫】についての詳細情報は、以下のリンク記事でご覧いただけます。
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まとめ
記事のまとめです。
- 井伊直政の子孫は、井伊直弼までの間に5人もの大老を輩出しています。
- 直虎と直政は養母と養子の関係であり、再従兄弟の間柄です。
- ただし、最近の研究では、井伊直虎が男性であり、関口氏経の息子であるという説もあるため、二人の関係については再評価が必要かもしれません。
- 井伊直政の子孫である井伊岳夫さん(通称・井伊直岳さん)は、現在は彦根市の職員として活動しています。
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